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新疆への旅(ウルムチからカナスへ) 2007年8月 6.外国人が行けない場所

今日は白哈巴という村に行こうと思った。
「俗世を離れた質素な暮らしが保たれている桃源郷」と案内にあった。
入場券を買ってバスで乗り換え地点まで行き、白哈巴行きのバスのチケットを買おうとしたとき、突然、身分証明書を見せろと言われ、外国人は行けないとい言われる。辺境地だから中国人以外は入れないのだと。めちゃめちゃくやしかった。そんなことを予期してなかった。でもどうしようもない。新疆にはまだそんなところがあったのか。

きのう行った神仙湾にまた行く。
そこでいやなものを見た。観光客相手に小ヤギを抱かせて金を取るモンゴル人のガキどもが近づいてきた牛たちに石を投げつけていた。拳ほどの大きな石。「ゴンッ」という鈍い音がした。自分たちの商売の場所を確保するだけのために、なんでそんなことするかな。
田舎は必ずしも純朴な民が住む場所じゃない。美しい風景に隠された貧困の真顔を見た気がした。

ホテルにもどり、夕暮れ、ホテルの前の草原に佇む。

カナスホテル前


以前は自然の中に身をおいたとき、自分が透明になって風がからだの中を透り抜けていくような感覚を感じることができたのに、最近はそう感じることが難しくなった。いろいろな雑念が淀んでいて風の通りを邪魔している。それに以前は感じられた風の匂いが感じられなくなった。感じるのは牛やヤギの糞の臭いか羊を焼くにおい。
少し寒くなってきた。ホテルにもどる。
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新疆への旅(ウルムチからカナスへ) 2007年8月 5.犬に追いかけられる。そして邂逅。

バスを降りたところから歩く。九寨溝と違って遊歩道はないからバス道を歩くしかない。でもバス通りを歩くのはつまらないから脇の牧草地を歩く。牛やヤギの糞を踏まないように気をつけながら。歩くとコオロギがぴょんぴょん跳ねる。あちこちから虫の声が聞こえてきて森の方からは鳥の声が聞こえてくる。「ピーッ」という鳥の声は鳶かな?都会では聞かない声だ。映画の世界にいるような感じがした。

広々とした場所を一人で歩きながら自然の雄大な感じと自由な感じを吸い込む。

カナス牧草地


雨が降り出した。ヤギたちも木の下に逃げ込む。ヤギたちも雨宿りをするんだなと思った。動物は雨を気にしないのかと思っていたけど。なんかかわいい。

ヤギ


森の向こうの川を見たいと思って森の方に近づいていくと、突然、「ワンワンワンッ」と吠えられる。すこしモンゴル人のパオに近づきすぎたらしい。番犬が牛泥棒かなにかと思ったのだろうな。パオにいたモンゴル人の子供が犬を制してくれて犬はおとなしくなった。

それでほっとしたのもつかの間、どこにいたのか別の秋田犬のようなでかい犬が吠えながら猛然とこっちに向かって突進してきた。
恐怖で凍りつく。
あわててパオの方角とは違う方に歩き出す。でも逃げるようにではなく何食わぬ感じでゆっくりと。走るとさらに追ってくる気がしたから。
でも優秀な番犬だ、なんて感心したりして。

パオと犬


神仙湾を経て月亮湾へ
月亮湾に来たとき、さっきまで垂れ込めていた雲の間から陽がさしてきた。ある部分には陽があたり、ある部分は陰に。それが刻々と変化する。陽が当たった場所は輝き、翳った場所は落ちついた色合いをはなつ。陽が当たった水の色はクリームソーダのような不思議な色。

月亮湾


亜龍湾に着く。

亜龍湾


天気は変わりやすく陽が差したかと思うと翳る。広い草原の中で向こうの方に陽がさしていたかと思うとそれがすぐあとには移動して別の場所が光っていたりする。だから同じ場所でも一瞬一瞬違って見える。
亜龍湾でさざなみ立った湾の表面がボクの心を捉えた。
けれどもっと近づいてよく見ようとしたら消えてしまった。
邂逅という言葉が浮かぶ。陽の差し方と風の強さ、いろいろなことが重なって水の表情は微妙に変わる。光があたりすぎるときらきらしすぎて、かえって陰っている方がきれいな碧色に見える。見る高さによっても違う。近づきすぎても波頭が目立ちすぎ、遠すぎると波のきらめきがぼやけてしまう。
一瞬のまぼろしだった。それをもう一度見たくて立ちつくした。

亜龍湾邂逅

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新疆への旅(ウルムチからカナスへ) 2007年8月 4.カナスで馬に乗る

カナスの朝は寒い。Tシャツの上に長袖Tシャツを着てもまだ寒く、ジッパーを羽織った。

今日はまず、観魚亭という湖が一望できるビューポイントへ。
そこに行くにはバスを乗り換えないと行けない。
乗り換えのチケット売り場らしきところに行くとうしろから声をかけてくるやつがいた。いかにも怪しげな感じ。こいつにひっかからないようにしないとなあと思いつつチケットを買うとやつがそのチケットをひょいと取り上げてこっちに来いと言う。狐につままれた感じ。
そしてやつが言ったのは、「ここで待ってろ。今、馬を連れてくるから」。

はあぁぁぁぁ? 馬ぁ?
やばい、騙されたか、と思う。でも冷静に考えるとこいつにお金を払ったわけじゃないし、わけがわからない。
でも馬に乗ってみるのもいいかも。

足をかけるところは机ぐらいの高さで助けてもらわないと一人では乗れない。
なんとか馬にまたがっていざ出発。

馬は気持ちがいい。まわりの風景もきれいだし。
ちょっと早足になるとけっこう上下に揺れるけど、ちょっと腰を浮かす感じで乗るとそれほど突き上げがなくて、なかなかいい感じで乗れてるじゃんと自画自賛。

途中でやはり馬に乗った一群に追いついたので、これは騙されたわけではなくてもともとこういう選択肢、つまり馬コースを選んだってことなのかと思い始める。

馬は急な坂を上って行く。スキー場を馬で上がっていく感じ。ちょっとスリルがあるけど、開放的で気持ちがいい。バスは山を迂回しながら登っていくけど馬はまっすぐに山を登っていける。それも自由な感じでなんだか気分がよかった。

カナスで馬に乗る


でもそろそろ着いてくれないと体力が持たないなと思った頃、先に着いた観光客たちの声が聞こえてきた。

カナス湖は上から見るほうがずっといい。近くでみるより色がきれいだし、雄大な感じがする。湖の色はところどころ微妙に違う。それに陽がさすと色が変わり、あいにく今日は曇っているけど、遠くの方がすこし霞んで神秘的な感じ。

カナス湖

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新疆への旅(ウルムチからカナスへ) 2007年8月 3.ブルチン~カナス(喀納斯)

朝、運転手に「五彩灘」を見たいと言う。旅行日程にはきのう行くようなことを書いてあったけど行かなかったから聞いてみた。中国では主張しないと、それをしなかった方が悪いみたいな風潮がある。案の定、運転手は「五彩灘」に行くなんて話は聞いてないと言い、300元くれれば行くと言う。文句を言おうかとも思ったけど、ここでごねるより300元払って運転手を気分よくさせておく方がこの先いろいろ頼みやすくなると思い、すんなり払った。ボクも甘いな。

「向日葵畑」に目を奪われる。黄色い花が一面に広がっている。子供のころ、「ずっと続く向日葵畑」が見たいと思っていたから夢がまたひとつかなった。ここはロシアに近いからな。子供の頃に見た向日葵畑の写真はロシアの風景だった

ひまわり


五彩灘では天気に恵まれた。青い空と心地よい風があると気分が断然よくなる。
人はまばらで見晴らしのいい高台を独り占め。そこに立つと風がからだを透り抜けて行く感じがした。いろいろなものが浄化されていく感じ。そうして気持ちが解放される。

五彩灘


カナス(喀納斯)まで168キロという標識。まだまだ遠い。

かなり走った後、岩山をひとつ越える。そして眼下に静かな村が広がっていた。岩山に鎖された神秘の村。そんなイメージが頭の中に広がっていよいよカナスにやってきたと思ったけど、車はとまらない。村の脇を通り越してどんどんすすんでいく。カナスだと思った村は実はそうではなかった。そしてまたひとつ大きな山を越える。

2つめの山を越えるときれいな草原が広がってきた。牛や馬や駱駝がいてパオがあって、どこまでも続く草原。

草原1


きれいな場所を中国語では「童話」といった表現をするけど、まさに「童話」のような世界。「アルプスの少女ハイジ」になったような気分。しかも青い空が広がっていて。

草原2


そして3つめのなだらかな山を越えたあと、カナス(喀納斯)にやってきた。

ホテルにチェックインした後、すぐにカナス湖へ。入り口で入場料と専用バスの料金を払って入るのは九寨溝と同じ。チケット売り場は混んでいてぼんやりしているとどんどん横から入られてしまう。

中に入ってから最初のビューポイントまで20キロ近く。なかなか遠い。
最初の印象は九寨溝に似ている。川の色もエメラルドグリーンに乳白色を加えたクリームソーダのような色。

(つづく)

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新疆への旅(ウルムチからカナスへ) 2007年8月 2.ジュンガル盆地・アルタイ

8時にTOYOTAのランクルが迎えに来た。まず水を買いに。砂漠地帯を走るから水は絶対必要なんだ。
のろのろ運転しているので何をしているのかと思いきや、どうも水を売っている店を探しているらしい。朝早いのでまだ店が開いていないから。そんなことはわかっていたはずなのに、大丈夫か?この運転手。

今日はウルムチからアルタイまでジュンガル盆地を横断する700キロの旅。

ジュンガル盆地-1


ジュンガル盆地は砂漠というよりサバンナ。今年は雨が多いせいだと言っていたが、けっこう緑が多い。

ジュンガル盆地-2


風景は刻々と変化する。ずっと同じような風景かと覚悟していたが見ていて飽きない。

焼け焦げたような岩があったり、

ジュンガル盆地-3


突然土の色が変わって、一面赤くなったり。それにしても赤い。

ジュンガル盆地-4


あるいは油田があったり。
油田というと火を吹き上げているような櫓のようなものを想像するのだけれど、井戸のような機械があちこちあるだけ。なんか油田のような感じがしない。

ジュンガル盆地 油田


野性の馬に出会った。野性の馬を見るのは初めてで感動。一頭が駆ける。そういえば放牧されている馬は走っているのを見たことがないな。力強い走り。

ジュンガル盆地 野生の馬


昼食は途中の町でラグメンを食べる。まあまあいける。

ラグメン


車で移動中のトイレは自然のトイレ。どこでも好き勝手に停めて用を足せるから気楽といえば気楽だが女性には無理だな、と思う。
砂漠は風が強い。だから砂丘ができるのだと改めて思う。車で走っているときも絶えず車のボンネットカバーががたがたゆれていて今にもそれが外れてとんできそうで怖くなる。それはさておき、強風の中で用を足すのはなかなか難しい。たまたま囲いのあるトイレがあって風をよけるために入ったが大腸菌の温床のようなあまりにも臭くて汚く、1秒でも居たくない場所。だけど、外だととても用が足せないのでしかたがない。その中にいてさえ吹き上げる風で排出した液体が顔にかかりそうになる。

砂漠を走っている間、なぜか「月の砂漠」が頭の中を流れる。実際、駱駝もいるし。

ジュンガル盆地駱駝


アルタイ着。9時間ほどかかった。

アルタイ 解放路


ホテルにチェックインしたあとまたすぐ散歩へ。
通りで果物を買う。ぶどうと新疆梨とミニ林檎。ホテルにもどって洗って食べた。ぶどうは硬くてちょっと期待はずれだったが新疆梨はおいしかった。甘い。

綿菓子売りに会った。懐かしい。日本ではお祭りのときぐらいしか見なくなったけど、こんなところで綿菓子売りに出会うとは。

アルタイ綿菓子売り


ちょっと路地に入ると、ビリヤードを興じる人たち。
田舎に行くとなぜか店先でみんなビリヤードやっている。どうしてこんなにビリヤードが全国各地で流行っているのか、謎のひとつ。
ビリヤードは中国語だと卓球だから、中国に来た最初のころはやたらピンポンをやる場所が多いなって思ったけど、ビリヤード場だったんだよね。

アルタイビリヤード


今日はアルタイに泊まって、いよいよ明日、カナスへ。

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chinausa

Author:chinausa
1999年頃から仕事で中国に来るようになって、中国好きに。
中国アートに興味があり、好きな画家は艾軒、馮長江、趙半狄、江衡など。

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