スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

移花接木-中国ポストモダンアート展(深セン 華・美術館)

深センにこの9月にオープンした華・美術館のこけら落とし展覧会に行ってきた。

華・美術館

非常にテーマ性がはっきりした展覧会ですごく面白かった。
ポストモダンの特徴であるサンプリング、パロディといった作品がずらりと並んでいる。

中でも印象的だったのは、左小祖咒の”I Love Contemporary Art Too”という作品。

左小祖咒

豚が積み重なっているだけでもインパクトがあるけど、これは「為無名山増高一米」という作品のパロディ。

為無名山増高一米
(為無名山増高一米, 1995年)

さらに、王子の「原子弾」という作品。岳敏君、方力鈞、俸正杰といった現在の人気アーチストの作品をパロっている。

王子

西洋絵画や古い古典だけじゃなく、同時代の現代アートまでもサンプリングしてしまう(いい意味での)見境のなさがすごい。
この時間感覚が中国なんだなと思った。昨日のことはすでに古典というぐらいの。
2008年10月
スポンサーサイト

theme : アート・デザイン
genre : 学問・文化・芸術

広州三年展(THE THIRD GUANGZHOU TRIENNIAL)

広州三年展1

最近1ヶ月ぐらいの間に3つの都市で大きな現代アート展を見た。
上海ビエンナーレ、横浜トリエンナーレ、そして広州トリエンナーレ。

ちょうど同じ時期に見たので、それぞれの共通性や違いがわかって面白かった。
共通性という点では、どの展覧会も映像ものがやたら多かったこと。逆に平面絵画が少なかった。

ボクはあまり映像ものは好きでない。もちろん、横浜ビエンナーレで見たペドロ・レイエスの人形劇やペーター・フィッシェリ&ダヴィッド・ヴァイスの作品など、楽しいものもある。

ペドロレイエス
(ペドロ・レイエス)

ペーターフィッシェリダヴィッドヴァイス
(ペーター・フィッシェリ&ダヴィッド・ヴァイス)

けど、誰かが延々としゃべっているだけとか、どこかの風景が脈絡なく延々と流れているだけといったものが多くて、それをずっと見ているのは疲れてしまう。
次に何が起きるんだろうと期待して見ていても最後まで何も起きない。

それに最近はYoutubeのおかげで日常的にいろんな映像を見ていて過食気味になっているし。

もうひとつ共通点といえば、どの展覧会も写真撮影がフリーだったこと。
中国ではどの展覧会でもみんなカメラでぱちぱち撮っているから普通のことなんだけど、日本はそういうことに割と厳しいと思っていたから、横浜ビエンナーレで写真を撮っていても注意されなかったのはちょっと意外だった。

広州トリエンナーレで印象に残ったのは、まず、張韵雯Amy Cheng(香港)の形象之海 To Seek an invisible Object of Hungenessという作品。穴のあいた大きな物体。

広州三年展2

中を覗くと鬼のような像が見えるというもの。
穴は小さいから全体を見ることはできない。いくつかの穴を覗きながら頭の中でイメージをつくっていく。
鬼のようなものもなんだか意味がわからずイマジネーションが膨らむ。

広州三年展3

数少ない平面絵画の中では、成瑞嫻Emily Cheng(アメリカ)の四季。色がすごくきれいだった。
四季というのは春、夏、秋、冬の4枚の絵が四方の壁にかけられていて、それをぐるっと見るという行為も含んでいる。

広州三年展4

映像ものでは周依Zhou Yiの3D映像、Hear, Earth, Heartが印象的だった。
ビルが吹き飛ぶ短い映像だけど、よくできていて、見飽きない。

広州三年展5

日本人も出展していて、鴻池朋子の作品が面白かった。
池のかたちをした面にアニメ映像が映し出されるのだけど、自分がアニメの世界に入って池を覗き込んでいるような不思議な感じになった。

広州三年展6

中国のアート展と日本のアート展でちがうと思うのは中国では子連れが多いこと。
現代アートを子供に見せてわかるのかな?と思うけど、まあ大人だってわからないのだから、子供はわからないから見せても意味がないとは言わない。
それに子供にアート作品は見せること自体はいいことだと思う。
けど、現代アートはエログロな作品が多くてそういうのを子供に見せるのはどうかと思う。

Allan deSouzaとYong Soon Minの Springtimes of John and Yoko: Bed Innという作品はベッドの上に男女のセックスシーンが延々映し出されていて観客はそのベッドに上がって作品を体験することができるというものだけど、そのベッドに子供を上げて遊ばせている父親は何を考えているんだろうと思ってしまう。

横浜ビエンナーレではマシュー・バーニーやヘルマン・ニッチュの作品の前に「この作品は気分が悪くなるような要素が含まれています。子供はご遠慮願います。」(正確には覚えてないけどそんなような趣旨だった)といった注意書きがあったけど、中国ではそんなことは気にしないんだろうなあ。

でも、中国ではホラー映画やスプラッタームービーの類は規制されているから、そもそもヘルマン・ニッチュなどは中国では見られないかもしれないな。

とはいえ、広州ビエンナーレでは映画の中の残虐殺戮シーンを延々とカラーコピーして展示していくパフォーマンス(徐震Xu Zhen, Not Over My Dead Body)をやっていた。
そのあたりの何が許されて何が許されないのか、中国の謎のひとつ。

広州三年展7

実は広州ビエンナーレには2度行ったのだけど、2度目に行ったときは先のSpringtimes of John and Yoko: Bed Innでセックスシーンの映像はなく、ただベッドが展示されているだけだった。
もしかしたら規制されたのかもしれない。

広州ビエンナーレを見てから横浜ビエンナーレを見たとき、デ・ジャヴのように感じた作品があった。
ミケランジェロ・ピストレットの17マイナス1。
この鏡が割れて飛び散っているのはどこかで見たことがあるって。
そう、広州ビエンナーレで見た賈藹力Jia AiliのUntitled。
コンセプトは違うみたいだけど、似ている。

17-1
(17-1)

広州三年展8
(Untitled)

2008年10月

theme : アート・デザイン
genre : 学問・文化・芸術

ポップな中国アート

今、国立新美術館で開催されている「アヴァンギャルド・チャイナ」展。
本格的に中国現代アートを紹介する展覧会でぜひ見ておきたい展覧会だ。

でも、ボクは違和感を覚えた。
ボクの知っている中国現代アートとなんか違う。正確に言うとボクが好きな中国現代アートとちょっと違う。
たとえていうと、「アヴァンギャルド・チャイナ」展は、森田童子、たま、ミドリといったアングラ系の曲を聴いているような、そんな感じ。

確かに、中国現代アートの20年という歴史の全体的な印象は、ポリティカル、シニカル、アンダーグラウンド、といったものかもしれない。
でも、今の今、あちこちで生み出されている中国現代アートは、とてもポップでクールな印象。村上隆や会田誠、奈良美智といった作家のようなコミック的な作品が溢れている。

たとえば、前に書いた江衡。この人は最近いろんなところでよく見るようになったから今人気急上昇中なのかもしれない。

趙半狄も好きな作家の一人。パンダと作家のやりとりがほのぼのとする。
趙半狄
(2000年 ShanghART 香格納画廊)

2008年10月

theme : アート・デザイン
genre : 学問・文化・芸術

プロフィール

chinausa

Author:chinausa
1999年頃から仕事で中国に来るようになって、中国好きに。
中国アートに興味があり、好きな画家は艾軒、馮長江、趙半狄、江衡など。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。